withコロナに対応しようとする同人誌即売会

東京オリンピックの開幕に合わせて調整されていたはずの4連休。


東京都では連日、200人を超える新規感染者が常態化していた2020年7月26日(日)、東京流通センターで開催された同人誌即売会「TRCオンリーフェスタPart.3」に参加しました。

 

正直なところ、遠方の方を中心にサークル参加者は多くが辞退の表明をしていて、即売会として盛り上がる期待はありませんでした。


欠席しては参加費がもったいない、という気持ちもちろんあったのですが、サークルの欠席があれば、そのサークル目当ての一般参加も減るのが必然。
で、あればこそ、混雑はしないだろう、と。

 

そして何より、この状況下の同人誌即売会というものを見ておきたい、という気持ちが強く、サークル参加した次第です。

 


ちょうど1ヶ月前のブログで、プリキュアの数字ブログ様が触れていたものの、1ヶ月後の状況と思っていただければ。

prehyou2015.hatenablog.com

 


・サークル入場


10時40分ごろに流通センター駅に到着しましたが、入場はスムーズでした。
一般入場列も、ソーシャルディスタンスを保った上で、今まで見たことのない短さ。
ローソン、タリーズ前を過ぎて角まで、と言ったら伝わりやすいでしょうか。

 

入場時は手のアルコール消毒と、手首での検温を実施。
ここで追い返されたらどうしよう、とは思いましたが、なんとか無事通過。

 


・スペースでの対策


サークルスペースの設営については、特に運営からの指示はなく、サークルそれぞれが工夫を凝らすことに。


ビニール仕切りの自主的な設置は少なく、見た感じでは通常通り。
ただQRコードでの見本提示トレーでの現金受け渡しなど、細かいところでサークル独自に接触削減が試みられていました。

 

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自分の場合、卓上には見本誌(ビニールカバー付き)のみ置いて、都度アルコールで消毒。
また見本は、PCを置いてスライドショーでも流すことにしました。

 


・参加率

48サークルが配置された24の机に、開場時に設営していたのはわずか7サークル。
他の島を見ても、7割以上8割程度の欠席率でしたね。


島丸ごとひとつ欠席というところもありました。


ただ前提として忘れてはならないのは、このイベントが、「延期されたイベントの集合体」という性格を持っていたこと。
日程変更によって参加できなかった、という人も少なくなかったのではないかと思われます。

 


扉も開放されて、十分なソーシャルディスタンスが確保……

しかしこれは、欠席したサークルの参加費用を吸い取って実現しているソーシャルディスタンスです。

 

パンフレットも強制購入ながらかなり売れ残っていたようですし、参加辞退のフェーズが終わって、今後は参加申込自体が減っていきます。
この状況が続けば、運営主体であるスタジオYOUの体力が尽きるでしょう。

 

色々言われることもありますが、全国津々浦々で同人誌即売会を開催しているスタジオYOUには頑張って欲しいところです。
リアルでの同人活動の入り口として、いまだ地方の即売会は重要ですから。

 

 

・部数

自分も通常の5分の1程度でした。
決め打ちで来てくれた方もいて、本当にありがたいことです。

 

ただ会話ができないので、イベントの醍醐味は薄れてしまいますね。
せっかく自分の作品に関心を持ってくれた人がいるなら、やっぱりお話ししたい!
でもそれは、別のツールを使ってやっていくしかなさそうです。

 

 

・その他のイベント 

この翌週8月2日(日)は、池袋サンシャインシティDホールにて開催された、「サンシャインクリエイション2020Summer」に一般参加しました。

 

ネット上では密だったと言われていますが、サンクリとしてはかなり参加者数も少なかったですし、Dホール開催だったので、ABホールと比較して換気にも配慮

密閉空間となる階段列は形成されず、待機列もなるべく他のサンシャインシティ来場者とは交わらないようになっており(交わらなかったとは言っていない)、一般参加者の個人情報登録も行われていました(全員が登録したかは不明)。
リストバンドによる一般参加者の入れ替え制も機能していました。

 

赤ブーやYOUとは違った方向性での、対策が行われていたと思います。

 

ただ大きな違いは、直近でサークル参加の募集が行われたため、サークル参加率が高かったこと。
自然と一般参加者も多くなりましたが、最低限この規模で開催できなければ、リアル開催の維持は厳しいでしょう。

 


そして今週末は、東京都産業貿易センター台東館で開催される、「アイ☆FES21」を覗いてみようかと考えています。


こちらはチケットが事前販売制となっており、入場時間帯によって金額が異なるという設定。
どのようなイベントになるのか、興味深いですね。

 


あとはオンラインイベントの「エアブー超夏祭り」にはサークル参加の予定です。

 


・最後に

コミティア冬コミも中止と発表される中、それでも中小の即売会は開催実績を積み重ねています。
コロナ禍で変わっていく同人誌即売会


サークルスペースを仕切る板の設置やスペース数の削減、サークル入場者の制限、館内人数の管理、消毒液の設置、換気などなど、様々な試みがなされていますが、最終的に消えていく対策も少なくないはず。


せっかくなのでそれらを経験しつつ、できれば記録にも残していきたいものです。