2022年 参議院議員選挙 振り返り(1)

『アニメ・マンガ・ゲームの表現の自由を守る』という観点から、このところ政治家の応援をしております。

コロナでイベントが無くなって暇なので……。

 

そして2022年冬コミでは、『AFEEマガジン』の対談にも参加をさせていただきました。

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1577472

https://ecs.toranoana.jp/tora/ec/item/040031003617/

 

その中で触れたバズツイについて、個人ブログでまとめておきたいと思います。記録は大事。

 

 

今回の選挙では主に、藤末健三候補のボランティアとして活動しました。主な活動は街頭演説の写真・ビデオ撮影と編集・投稿。チラシ配り、証紙貼り、ポスター・ハガキの計数など。電話かけは苦手なのでしていません。


特に、ボランティアミーティングで学んだ動画制作には力を入れて、7月9日までに投稿した動画は27本。選挙期間中はほぼ毎日、何かしらの動画をアップした計算になります。

しかし残念ながら力及ばず、藤末候補を国会に送ることはできませんでした。私自身も活動内容や方針について、多くの反省をしていることです。

 

さて、今回のメインの話題はそこではありません。

 

触れておきたいトピックは、6月25日(金)に投稿した『表現の自由を重視する候補者』の一覧ツイートが大いにバズったことです。

結果として、投票前日夜までで228万インプレッション、25万エンゲージメント。荻野稔太田区議のツイートを除けば、『#表現の自由を守る参院選2022』タグで(現時点では)最も多くの人に見られたツイートとなりました。
『票を割ってしまう』という批判もありましたが、作成の意図は、表現の自由を守るテーマを掲げる候補者が複数いることを知ってもらい、多くの選択肢を示すこと。同時に、選択肢を一覧の範囲内に制限することでした。

実は藤末、赤松、栗下の3名バージョンを先に投稿していたのですが、鳴かず飛ばず樽井良和候補、要友紀子候補の立候補の報を聴き、9名バージョンまで拡大した次第です。その際に、栗下候補本人の指摘で内容を追加したのは余談。なので、結果として9名バージョンがバズっただけではあるのですが、『3人版ではここまでバズらなかった』という事実を、3年後まで覚えておかなければなりません。

とにかく、藤末の手の者としては、赤松健以外の候補者がいることとその政策を広く知ってもらうことはマストでした。そうでなければ戦えません。3年前と異なり界隈の危機感は弱く、赤松候補一本では山田太郎参院議員ほどの得票は見込めないと考えました。その前提で、表現の自由を守る候補が多く立候補していることを話題にして選挙を盛り上げ、その中から藤末票を回収するのだという目論見です。
そのためにRT直後のツイートを確認して、その人にお勧めの候補者を直にプレゼンすることもしました。投稿者本人の特権としてご容赦いただきたいところです。

引用RT含めできる限り反応を確認したところ、参院全国比例で個人名を書けることを知ったという方が少なくなく、それだけでも表現の自由票の拡大であり、嬉しいものでした。


RTだけでなく転載や印刷による拡散もしてもらえましたし、私の投稿と同じ形式で選挙区版の画像を作成してくれた方もいました。実際にどこまで拡散したのかは把握しきれなくなりましたが、自分がブロック魔なので、転載がしてもらえてホッとしたのが現実です。
一方で気になったのは「この候補者や政党を追加しろ」という声。比例の一覧だということも理解せず、選挙区の候補を推薦してくる方もいました。ゼロから資料を読み込んで政治家の魅力や強みをまとめるのは結構なエネルギーを使う行為で、公示後にそんな余裕があるはずはないのです。気軽に言いやがって。まったく、腹の立つことです。

ということで、まとめは先に作成しておかなければならないと改めて実感。突然の立候補は嬉しくないですね。選挙戦全体を見通して、拡散ツールは事前にできる限り準備をする。3年後に向けて覚えておかなければならない事項です。

 

 

7月1日(金)18時には二匹目のドジョウを狙って、中盤の引き締め画像を投稿。こちらも投票前日までに71万インプレッション、7万エンゲージメントと、それなりの拡散を実現しました。


比例の投票用紙に記入する政党名を、個人名に変えてもらう。周囲にその働きかけをしてもらうための動機付けと、資料の提供が目的です。周囲への働きかけは能動的なアクションですが、きっかけはなるべく受動的に、ということを意識しました。
自分から動くというのは、非常に大きなエネルギーが必要なものです。そこで「依頼されて仕方なく」という体裁を取ってもらう。それくらいの気軽さと言い訳がないと動いてもらえないのではないか、という考えです。
同じく気を遣ったのは、投票を依頼する自分自身と相手の支持政党を知らないままでいられること。政治の話をして人間関係が悪化するようなリスクは負わせられないので、あくまで、依頼という形式を取りました。その結果、実際に行動に移した人がどれだけいたのかは、残念ながらわかりません。

 

 

続けて7月7日(木)18時に投稿したのが『選挙に一緒に行って投票する』、投票数をアップさせる作戦。

当初は金曜日の夕方を予定していましたが、平日を挟む方が効果が見込めるだろうと前倒し。結果論ですが翌日の事件のことを考えれば、投稿のタイミングは間違っていませんでした。ただRTがそれほど伸びなかった(投票前日までで9万インプレッション、13,000エンゲージメント)のは、求める行動が具体的かつ能動的過ぎたからでしょう。
しかし、この行動ができる層を増やさない限り、組織票に勝つことはできません。個人の繋がりをもって一票一票を丁寧に拾っていくこと。それが、全ての候補者の変わらぬ課題ですし、そのための盛り上げ方を工夫する必要があります。
ファンを作る、地元組織を作る、古くからあるドブ板選挙、地上戦。という言い方になるのでしょう。

 

参院選の成果として、真剣に悩んで投票した人の脳裏には、きっと候補者の名前が刻まれているはずです。

例えば、おそらくは次の衆院選に出るだろう樽井候補。自分の選挙区に出馬すると知った時、参院選での投票対象でなかったとしても、気になる存在になることでしょう。他の落選した候補者も、3年後まで雌伏の時を過ごすとは限りません。

2022年の参議院選挙で票を集めたのは赤松候補だったとはいえ、それぞれの次の選挙に貢献できることを願ってやみません。

 

なお投票翌日の時点ではインプレッション・エンゲージメントはそれぞれ、242万-27万、89万-9万、11万-16,000に達していたことを、最後にご報告しておきます。