四天之皇 序章

長らく細々と描き続けている、ロックマンゼロの二次創作「RZMM」。

ここからが最終章となります。

 

総集編2冊分で「ロックマンゼロ3」までが終わり、時系列は「ロックマンゼロ4」の裏へ。

間もなく最終ステージ。最後の展開、最後の台詞はずっと前から決めています。

そこに至るまで、もう少しだけお付き合いください。

 

その上で一つ、今更ながら注意点が。

四天王がメインとなっていることもあり、妄想展開にオリジナル設定を積み重ねているので、それを楽しめる方のみお読みください。

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白銀の宿縁 後編(4)結

 4

「あなたが?」

 妖将が、驚愕に目を見開く。

「そろそろ、分けてもらったエネルギーも限界みたいだ」

 バッファリオの外観が変わっていく。

 サイバーエルフの力で進化していた、いや、DNAソウルの情報に適応して変化していた装甲に傷が、凹みがあらわれ、本来の、百年前の姿に戻っていく。肥大化した角も、装甲板と一体化した伝熱管も、全てが。

「だから、冷却装置を動かしたまま眠りにつこうと思う。それが、僕がこの時代に残せる唯一のことだと思うから」

 両腕から、胴体から、強い冷気が放出されていく。アッカド・ホッタイドの装甲が霜で白く曇り、細動を止める。装甲とボディの間も、たちまち氷で満たされていく。

「でもそれでは、ボディへの負担が大きすぎる。二度と目覚められなくなるわ」

 サイバーエルフの能力はDNAソウルとボディの適合率を高める働きかけであり、そもそもレプリロイドとして稼働状態になければ、再生することはできない。屍を動かすのは、アヌビステップの秘術だけだ。

「今この瞬間、君と言葉を交わしていることだって奇跡なんだ。僕の時代にはいなかった妖精が、力を貸してくれた。キバトドスに破壊された僕に、居住まいを正す機会を与えてくれた。それだけで十分だよ。その上で、この時代の子供たちに未来を残せるのなら、最高だね」

 バッファリオの瞳は、レヴィアタンだけを見ているのではない。その先に人類の、彼の愛する子供たちの存在を感じているのだ。 

「僕があの時、エックスの背中に見たのは“鬼”じゃなかった。覚悟を持って、人を信じて、前を向いて進んでいく。その姿に憧れたんだ」

 そうだ。それこそが、ネオ・アルカディア四天王の矜恃だ。

「一目見て解った。だって君は、エックスの――だろう?」

「!」

 一筋、レヴィアタンの頬を雫が滴り落ちる。

 自覚が無かったわけではない。 

 エックスのDNAソウルから生み出された次世代のバイオロイド、四天王。XとYの異なる組み合わせから唯一XXの因子を重ねて持つレヴィアタンこそ、エックスの可能性を最も強く受け継ぐ者なのだという、聞き流していたはずの無責任な噂。そんなものは、誕生して数年の少女の一身には背負いきれない。

 レヴィアタンが、ネオ・アルカディア四天王の中でもことさら自由に振る舞っていたのは、その噂をかき消そうとしての行為ではなかったか。ヒトのためには動かず、システムの妨げとなることを為す。ネオ・アルカディアの秩序を乱すことで、ヒトの自由意志を護る。

 だから、人間のために自らの持てる力を行使することには、多少の気恥ずかしさもあったのだ。水源の様子を確認するために、誰も伴わず先行した理由の一つでもある。

「君は、君の望む未来を求めればいい。その、意志こそが、僕たちの希望なんだ。レプリロイドは、自由に……人と共に――すぐ隣で――歩んでいける存在、de在リタイ」

 割り切れない感情を抱えたまま闘うレヴィアタンにとってバッファリオの言葉は、彼の纏う冷気は、心地よいものだった。マネキャンスの野心もホッタイドの絶望も、そしてレヴィアタンの迷いも、全てが氷の中に閉じ込められていく。

 「ありがとう。バッファリオ」

 もう、そこに涙はない。

 氷の扉が湖水の流出を止める。地底の刻は急激に歩みを緩めて、静寂に満たされていく。

 

 戦いは終わった。地上に残っていた男たちがすぐに到着して、地上へと繋がる水道を開通させるだろう。 

 彼等が目の当たりにするのは、破壊されたネオ・アルカディアの機動兵器と闘士の亡骸。それらに組み付いて機能を停止している、古の戦士。

 そこに妖将はいない。彼等が妖将レヴィアタンの姿を目にする機会は、二度と訪れることは無い。

 

「其所での任務は完了かな。レヴィアタン

「何かあったの? ファントム」

 死したはずの友の声が聞こえる。サイバー空間からの通信。

「ファーブニルとハルピュイアも、眼前の敵は廃した。ゼロも、八闘士と名乗るレプリロイドの過半は斃したようだ。だが、バイルの側についたミュートスが、結集しつつある」

「そう。ならば」

 レヴィアタンは、フロスト・ジャベリンを手に取る。それはもう、この地には必要がないものだ。

 主の盟友に守護された、未来を切り開くための力だ。

「行きましょう。護るためじゃない、人々に自由な世界を返すために」

白銀の宿縁 後編(3)

3

「アイスバースト!」

 バスターから氷の粒を撃ちだして、湖上に足場を生成する。水面に飛びだした氷塊だけではない。レヴィアタンの重量なら、氷塊周辺の氷面も移動手段として活用することができる。

 ジャベリンの先端に形成されたフロストシールドで衝撃派を防ぎ接近、マネキャンスに押し付けたシールドをそのままフロストタワーへと移行。動きを封じてから、フリージングドラゴンを放ち、氷の結界が生み出される。キャンサーに、逃れる術などなかった。氷龍に反射し続けて加速度的に弾数を増やすショットガンアイスに撃ち抜かれて、全身の水密装甲が歪んでいく。

「オレは、ネオ・アルカディアの存続のために。それこそが、 世界秩序を、護る」

「お断りよ。アナタには悪いけど」

 マネキャンスの考え、それ自体はひとつの見方として正しい。しかしレヴィアタンのそれとは、どうしようもなく相容れないのだ。

 何を優先するのか、結果として何を目指すのか。現状維持ではない目的を明確にしてしまえば、既存の秩序の構成員もそのままではいられない。争いは時に、命をかけたものとなる。バイルの甘言に乗ったマネキャンスへの報い、そしてバイルの存在を隠してきた四天王の罪でもある。

 

 マネキャンスの身体が崩れ落ち、ハンタータイプの機密保持機構が起動する。固い装甲に護られていた内部が炎に焼かれていく。赤熱する装甲の上で氷が溶け、泡が弾ける。

 ミュートスレプリロイド同士の闘いの、これが結末だ。同じネオ・アルカディアの闘士として、道を違えてしまった以上、並び立つことはできない。

 ただそんな諍いは、命令に従うだけのメカニロイドには意味を持たない。指揮官の絶命により、アッカド・ホッタイドへの命令解除は永遠になされることはなくない。

「ごめんなさい。あなたを解放してあげることは、今のわたしにはできないの」

 レヴィアタンが、氷漬けにされて身動きを取れないアッカド・ホッタイドに近づいていく。その螺旋を描く前部ユニットから身を乗り出すように、左右に分かれたドリルの先端を盾として両腕に接続された制御ユニットが露出していた。

 一体のパンテオンだ。

 搭乗型のヒッタイド・ホッタイドと異なり、単独での破壊工作に特化されたアッカド・ホッタイドの制御は、ユニットとして埋め込まれたパンテオンが担っている。下肢は掘削機と一体化し、声を出すことすら禁じられ、ただうめき声を上げるのみだ。

 レヴィアタンは、アッカド・ホッタイドの制御ユニットに正対して、思考を巡らせる。

「全体を凍結させて、体感時間を止める。そしてこの巨体でもって、地底湖に穿たれた流出孔を塞ぐ」

 しかし、レプリロイドを凍結させる程の冷気を産みだし続けるのは、容易ではない。地底湖からの水の流出を防ぐには、フロストジャベリンを放棄するしかない。と思えた。民のために十の武具を失うことを決意しなければならない。

 だが。

「僕がやろう」

 バッファリオは静かに、しかしレヴィアタンには有無を言わせない重みをこめて、そう言った。

ワンダーフェスティバル2016[冬]ロックマン関係まとめ-Summary of Megaman figures exhibited by Wonder Festival 2016[Winter]-

今冬も、ワンフェスがやってまいりました。

 

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今回の私のスケジュールですが、
 
18:00〜20:00 インティ・クリエイツ20周年ライブ
21:30〜23:30 打ち入り焼肉
24:00〜05:00 夜通しLCR5
10:00〜11:00 ワンフェス
16:00〜19:00 ミリオンライブ仙台公演
20:00〜22:00 打ち上げ牛タン尽くし
 

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青いRバスタードリンク。
(BとFもあったでよ)
 
 
 
うん、寝るタイミングが、ない!
誰だよ、こんなスケジュールにしやがったのは……。(自業自得)
 
 
というわけで、今回は全く、新規開拓や徹底的な開場回りはできていません。
買う物買って移動しないと、アイマスライブに間に合わない!
 
GV絡みも色々あったようですがカバーしきれず。ホビロックも列解消までいれなかったので、ほとんど写真なし。コスプレも観測できず。
ツイッターに上げた画像の再掲載がほとんどですが、恒例だから記事をアップしますよ!
 

ワンダーフェスティバル2016[冬]私的事前チェック

a.WONDERFUL HOBBY LIFE FOR YOU!! 23

  【展示】ねんどろいど ロックマン

 

2-13-01 株式会社 壽屋

 

3-13-02 株式会社千値練

 

4-01-02 X-PLUS

  【展示】ギガンティックシリーズ ロックマンロックマン

  【展示】ギガンティックシリーズ エックス(ロックマンX

  【展示】ギガンティックシリーズ ゼロ(ロックマンX

  【展示】ギガンティックシリーズ ロール(ロックマン

 

4-07-17 拾い部屋

  【新作】ロックマンZX ヴァン(ZX/HX/FX/OX)

  【展示】ロックマンZX モデルOX(AILE)

  【展示】ガンヴォルト 

 

4-18-02 メタルブレード屋

 

5-11-03 02小隊

  【新作】GVフルアクションモデル

 

5-01-01 AGGRESSIVE

  【新作】ユーリィ(銀河お嬢様伝説ユナ

 

6-22-04 木神工房

  【再販】リボルテック ロックマンゼロ

 

7-09-02 ダイバディプロダクション

 

7-09-07 F.G.Lab

  【再販】figma改造パーツ スターピースメモリーズ 8,000円

 

8-24-13 HARVEST-WKS

  【展示】グレンラガン 

 

8-26-01 Heterobart

 

8-33-01 HOBBY★ROCK -ホビロック-

 

8-33-01 KID'S COMPANY

  【新作】エアロ

  【新作】OVER-1

 

8-33-01 紳士慟迷

  【新作】トレテスタ・ケルベリアン

  【新作】グラチャー・レ・カクタンク

  【再販】百念の狐毒 キュービット・フォクスター

 

8-33-01 嗚呼っ!でんつーもけん

  【新作】ロック・ヴォルナット

 

8-33-01 たまねぎころころ

  【新作】エール&バイク

  【新作】ブルース(メガミックス)

  【再販】ファイヤーマン(メガミックス)

 

8-33-01 MADHANDS

  【新作】エルピス

  【再販】パーツカプセル+ライト博士

  【再販】メットレスゼロ胸像

  【再販】マグマード・ドラグーン  

 

8-33-01 部長部

  【新作】クラッシュマン(メガミックス)

  【再販】ヒートマン(メガミックス)

 

 

8-33-01 ニジノヘヤ

  【新作】アイスマン

  【再販】カットマン

 

8-33-01 Planeswalker

  【新作】流星のロックマン

  【再販】デューオ

 

8-33-01 CROSSOVER!

  【新作】ロックマン(メガミックス)

 

0-00-00 コスプレ

 

白銀の宿縁 後編(1)~(2)

1

 鋼鉄の拳が、蟹型レプリロイド、クリシウス・マネキャンスに叩きつけられた。強烈な一撃の勢いで宙に舞い、空中で一回転。そのまま見事に、着地する。

「何しやがるよ、このデカブツは」

 視線を、眼球だけを回転させて乱入者に向ける。大きい。体積で十倍以上の差があるだろう大型レプリロイドに対して、一歩も引くところはない。

「そうだね、とりあえず、女の子に暴力を振るうのは悪い奴だ、と思ったんだけど。間違ってないかな?」

 とぼけたような声、しかし真剣な口調で、その場全体に問いかける。マネキャンスに、アッカド・ホッタイドに、そしてレヴィアタンに。

「間違ってるね。その女が、レプリロイドの敵だよ」

 間髪を入れず放たれたマネキャンスの応えに、そうなのか、と相槌を打ちながら、大型が位置を変える。三角形の頂点を移動するように。アッカド・ホッタイドは動かない。妖将レヴィアタンは動けない。

「史上最も強靱な生命体であるレプリロイドが、世界を管理する。その刻が間近に迫っているというのに、邪魔をしようというんだから」 

 しかしマネキャンスの言葉は、乱入者に届いていないように思われた。彼は何を知っているというのか。迷うことなく歩みを進める。 

 拘束されたままのレヴィアタンの顔をのぞき込み、その表情を、ソウルを読み取って自ら判断する。

「そうか。君はエックスの

 咄嗟には意図が汲みとれないつぶやき。

「あらためて、君に力を貸そう。現在の体制について大体のことは、妖精の記憶からわかった」

「あなたは、誰なの」

 レヴィアタンの疑問は当然。英雄エックスを知っているとなれば、尚更だ。エックスを呼び捨てで語る、このレプリロイドは一体何者なのか。

「バッファリオ。エックスの、友人だ」

 フローズン・バッファリオ・サイバー・リミテッド。それが目覚めた者の名だ。凍土の中で眠り続けていたイレギュラー戦争初期の大型レプリロイドが、サイバーエルフの力を得て蘇ったのだ。

 

2

「そうか。ならば、敵と決まった」

 情勢を即座に判断して、キャンサーが動きだした。ホッタイドの至近に場所を移し、二対二の体制を整える。

「百年以上前の水牛型が、ミュートスレプリロイドに勝てるつもりか? 舐めるな」

 キャンサーが巨大なその鋏脚から放つ衝撃波は、バッファリオの装甲に傷をつけるほどの鋭さはなかったが、巨体の歩みを押しとどめるほどの圧力と同時に、充分な連射速度を備えていた。

 アッカド・ホッタイドの重装甲は、レヴィアタンのバスターを通さないだけの堅牢さを備えている。

 だったら、とバッファリオがレヴィアタンに声をかける。

「持ち場交代だ。大型は大型を、相手にさせてもらう」

 冷気を纏ったバッファリオであれば、水流を凍らせたまま、ホッタイドを押さえつけることもできる。レヴィアタンはホッタイドの拘束のために手放していたフロストジャベリンを再び手に取り、キャンサーに相対する。冥海軍団の将として、裏切り者には処罰を与えなければならない。ネオ・アルカディアから追放された身が、冥海軍団の将としての責務を果たすのだ。

「待たせたわねマネキャンス。光る十の武具、フロストジャベリン。その身で存分に味わいなさい」

 

水野エックスが届きません!

色々と事情は理解できるのですが、他のバッカーどころか、一般購入者が最高のエックスをいじり倒しているのを見ているのは、どうしようもなく、悔しい!

 

だからこの記事を書きますよ。

後で英訳して、TruForceには送りつけますよ。

 

ゼロとかアクセルとかに繋がって欲しいからね。問題点は指摘しておく。

フォーラムにも沢山書き込まれていて、担当者もわかってるだろうとは思うけど、発言して足りないことはない。

頑張れTruForce Collectibles!!

 

 

  • スケジュールの遅れについて

これは織り込み済み。しゃーない。

でも、遅れた所為で他の問題が噴出した気がする。

 

 

  • 限定版について

NYCCでのX-kai-販売。これは大きな問題だった。

限定版の発売も、バッカーは確実に購入できるという対応も、それだけなら大歓迎。最高!

 

問題は、TruForceのエックスを最初に手にしたのが、バッカーとは限らない人間だということ。

バッカーは、商品化に出資すると同時に、最速で手にする権利を購入しているわけですよ。何故限定版を先に出してしまったのか……。

 

 

  • 出荷時期について

ホリデーシーズンに一般の出荷を間に合わせたいのは理解できる。

店頭に並べるのは売り上げを確保するために必要なことで、プロジェクトの成否に直結する。

 

それでも、それでもバッカーが最優先されるべき。最優先されているという実感を与えるべきなのです。

 

つまり、追跡番号をすぐに連絡して欲しかった。

出荷は最速だと、そう伝えて欲しかったのです。

 

 

  • 配送について

配送の遅れについては配送業者の問題。それは良い。

しかしFedExUSPSのどちらにあたるかで到着のタイミングが違いすぎるので……、意図は訊きたいですよね。

そして、前の項にもある追跡番号の発行。どうして、問い合わせないと連絡が来ない形にしてしまったのか。

 

把握しているだけでも日本のバッカー4名が、リワードを発送されていません。

発送が終わり次第全員に追跡番号を送って、漏れが無いようにするべきだったのでは?

今からでも。

 

未だ問い合わせていなくて、発送もされていないバッカーがいるのではないか?

その不安は拭い去れません。

 

バッカーにとっては、TruForceのオフィス移転とかどうでもいいんですよ。

未発送という事態が発生しているのに、何ら注意喚起を行わないことが理解しがたい。

はよ対処してくれ。

 

 

  • そんでな

次回更新では、TruForceのエックスを絶賛する予定。

だから! はやく! 届けよ!!

 

一週間もLAで滞留してたんだから、税関ははやく手続してくれ……。