東京都エロ本自販機探訪記(4)東京都西多摩郡瑞穂町

瑞穂町の2箇所7台の特定は難航した。

こっそり堂の瑞穂店が現存するものと思い込んでいたためだ。実際は国道16号沿いに2店舗が存在していた。

 

 

5.西多摩郡瑞穂町二本木 店舗名称不明 2024年4月13日訪問(2025年1月廃止)

 

入間市との境。
西武バスの折返し場が近い。また、車検のコバックが良い目印になる。

 

倉庫の一角、としか表現のしようがない。誰がこの場所に自販機コーナーがあると考えるだろうか。

 

「18才未満立入禁止」という文字が見えれば、辛うじて関心を引くことができるかも知れない。

 

図書類自販機が4台と、精力剤やコンドームの自販機が1台。道路と反対側の面に並んでいる。あと2台くらいは設置できそうで、おそらく過去にはあったのだろう。
珍しく業者と管理者が同一で、かつ他の自販機とは異なる。表示の古さから推測すると、2台ずつ、別々の時期に設置されたようだ。

 

年齢識別装置は、筐体も説明文も非常にしっかりしたものになっている。これなら不安なく、免許証を差し込めそうだ。

 

ミラーが完全に動作していて、収納物の中身を窺い知ることはできない。

2019年にツイッターに投稿された画像では『非合法』や『無修正』の文言が確認できたため、現状が気になっていたのだが。

 

捨てられているトールケースからはなぜか、パッケージの紙が全て抜き取られているのだが、一つだけパッケージが放置されていたのが『団鬼六監修SM大全集』。

まさかの日活ロマンポルノ。

 

それにしても、自販機コーナーにパッケージが放置されているというのは、都条例の趣旨からすると由々しき事態だ。
青少年には指定図書類の表紙も見せてはいけない、という強いゾーニングを、都条例の条文は志向している。
しかし、廃棄物の内容規制など、誰にもできないのだった。

 

 

6.西多摩郡瑞穂町富士山栗原新田 番地不明 おもしろ館 2024年4月13日訪問

 

番地は不明だが、龍泉寺の隣というのが最もわかりやすいだろう。
JR八高線箱根ヶ崎駅から、瑞穂町コミュニティバス竜泉寺前バス停が最寄だ。

都内に残る図書類自販機コーナーの中では最もいかがわし気で、それらしい外観をしている。

 

ここには図書類自販機のみ3台が、片面に設置されている。葛飾区並みに明るく、綺麗な印象を受けた。

中央の1台(葛飾区と同じく2台が連結されたような大型のもの)の右半分はミラーが透明になっておらず、目を凝らしてみても収納物は無かった。

 

中央左半分はDVD、右側1台はオナホールや使用済み下着、バイブなどが収納されていて、綺麗に販売物が分かれている。

 

左側の1台は、何が出るかわからない1,000円ガチャ。これも都に申請されている自販機なので、きっと不健全なものが出るのだろう。

掲示されている連絡先は、こっそり堂の10台中2台にも貼られていた北斗舎のもの。業者と管理者も同じだ。
なおこっそり堂にも1,000円ガチャは設置されている。

 

年齢識別装置は、差し込む方向は練馬区のものに似ているだろうか。


最終的に6箇所を訪問したわけだが、同じ型の識別装置には出会わなかった。2004年の都条例改正に対して、taspoのような共通規格を作れる団体がなく、個々で対応せざるえなかったことが窺われる。

 

その他、立地的に自動車や自動二輪での訪問者がほとんどだからか、防犯意識向上のための掲示物がある。
ただ一番奥に貼られているので、入店時には見ることができない。


ところで2021年3月に、都が把握する瑞穂町の自販機設置箇所は3から2に修正されている。現地調査の結果ということだが、台数は変わらなかったため、経緯が気になるところだ。

 

 

 

さて、2024年2月から2ヶ月をかけて、東京都内の図書類自販機6箇所を巡ってきた。


2024年3月中に練馬区の1箇所3台が無くなり、2025年1月には瑞穂町二本木の4台も廃止された。

全4箇所というのが現状だ。この先も図書類自販機は消える一方だろう。
もし図書類自販機が消えたとしたら、規制するものを失った都条例の条文はどうなるのだろうか。

 

そう遠くない未来のこと。
都議会の動きを注視していきたいが、誰も意識を向けない可能性も十分に高いのが、寂しいところだ。

 

 

 

この記事を別視点から書き直した記事を、「AFEEマガジン21号」に寄稿している。

ぜひご一読いただきたい。